難民受け入れ賛否を巡り、欧州各地でデモ
ヨーロッパに殺到する難民や移民の受け入れについて、EU(=ヨーロッパ連合)が14日に会議を行うのを前に、受け入れの賛否を巡る大規模なデモが12日、各地で行われた。
イギリスの首都ロンドンでは数万人の市民らが集まり、「今後5年間で2万人の難民を受け入れるとした政府の方針は不十分だ」などとして難民の受け入れ拡大を求め、行進した。AP通信によると、積極的な受け入れを求めるデモ行進は、ポルトガルやギリシャでも行われた。
一方、難民の受け入れに消極的な国が多い東ヨーロッパでは、受け入れに反対する集会が開かれた。
EUは各国で分担して16万人の難民を受け入れる案を提出していて、14日の内相会議でその義務化を目指している。ドイツのメルケル首相は12日、「難民の受け入れは各国が責任を負うべき」と改めて強調したが、それぞれの主張の溝が埋まるかは不透明。