難民めぐり足並みは?内相会議前倒し開催へ
難民や移民の受け入れをめぐりヨーロッパ各国の足並みがそろわない中、ハンガリー政府は15日、国境沿いの地域に「非常事態」を宣言し、取り締まりを強化している。
ハンガリーとセルビアの国境では、難民らの入国ルートとなっていた道路などがフェンスでふさがれ、大勢の難民らがセルビア側に滞留した状態になっている。ハンガリー政府は国境沿いの2つの州に国境管理に関する「非常事態」を宣言し、不法入国の取り締まりを強化。ロイター通信によると、当局は違法に越境した難民ら174人を拘束した。
一方、各国が難民を分担して受け入れる案で合意できなかったEU(=ヨーロッパ連合)は来月行う予定だった内相らの会議を前倒しして22日に開き、改めて協議することを決めた。ドイツのメルケル首相らは、難民がEU圏で最初に到着するギリシャやイタリアに登録センターを設置することなどについて話し合うため、来週、首脳会議を開催するよう求めるなど対策を急いでいる。