中国外相、南シナ海埋め立てで正当性主張
中国の王毅外相は16日、今月22日から予定されている習近平国家主席の訪米について北京市内で講演し、中国が南シナ海で進める岩礁の埋め立てについて、「沿岸地域の最大の国としての国際義務を果たすため」などと正当性を主張した。
王毅外相は、アメリカが批判している南シナ海での岩礁の埋め立てについて、中国の領有権を主張した上で、「中国が南シナ海の島や岩礁で必要な建設を進めるのは誰かに向けたものではなく、沿岸地域の最大の国としての国際義務を果たすためだ」と述べた。
さらに王外相は「各国が有する航行と飛行の自由を保障する立場は変わらない」と述べ、中国の外交政策は「“勢力の縄張り”を作ることではなく、利益と運命の共同体を作ることだ」と主張した。
今回の習主席の訪米について、王外相は「信頼を深め、疑いを解く旅」と表現。米中両国の意見の食い違いを建設的に話し合う姿勢をアピールした。