人道的に最善を…難民問題でローマ法王訴え
アメリカを訪問しているローマ法王・フランシスコは24日、議会で演説し、ヨーロッパで拡大する難民の問題に危機感を示し、国際社会が最善の対応を尽くすよう呼びかけた。
ローマ法王が上下両院の合同会議で演説するのは史上初めて。演説では、難民問題について強い危機感を示した。ローマ法王は「世界は第2次世界大戦以来経験のない大規模な難民危機に直面している」そのうえで、「われわれには厳しい決断が迫られている」、「人道的に最善を尽くさなければならない」と訴えた。
また、自らが仲介したキューバと米国の国交正常化を念頭に、「国同士が対話の道を始めるとき、人々の新たな機会が切り開かれる」とその意義を強調した。
さらに、現在の世界情勢について、「暴力的な対立や残虐な行為が増えている」との認識を示し、「あらゆる原理主義に特別な注意を払わねばならない」と呼びかけた。