ローマ法王が１９日、アメリカと５４年ぶりに国交を回復したキューバを訪問し、「世界の見本となってほしい」などと呼びかけた。

　ローマ法王のフランシスコ法王は、アメリカとキューバの国交正常化に向けた交渉で、仲介役としてオバマ大統領とカストロ国家評議会議長に手紙を送っていた。

　１９日、ハバナの空港で、フランシスコ法王を出迎えたカストロ議長は、「アメリカとの対話のために、サポートしてくれたことを感謝する」と、法王に感謝を伝えた。

　これに対し法王は、「和解した例として、世界の見本となるよう、全ての可能性を広げてほしい」と述べ、今後の両国の関係改善に期待感を示した。

　ローマ法王庁によると、法王は２２日までキューバに滞在して首都・ハバナなどで３回ミサを行った後、アメリカへ向かう予定。