拉致問題解決へ仲介役果たす~モンゴル高官
モンゴルを訪れている谷内国家安全保障局長は19日、現地の政府高官と会談した。この高官が会談後、NNNの取材に応じ、北朝鮮による拉致問題の解決に向け、モンゴルが仲介役となる考えを明らかにした。
国家安全保障評議会のエンフトゥブシン事務総長との会談は、昼食も交え、3時間以上行われた。終了後、エンフトゥブシン事務総長がNNNの取材に応じ、拉致問題についてやり取りしたことを明らかにした。
エンフトゥブシン事務総長「拉致問題解決のためにモンゴルが仲介役を果たし、日本と北朝鮮の関係改善に協力していくことになりました」
拉致被害者個人に関する情報など「個別の話はなかった」としながら、「モンゴル政府を通じた交渉を提案、主導したい」などと述べ、今後、仲介役を果たす意向を示した。
谷内局長はまた、サイハンビレグ首相を表敬訪問し、経済や安全保障分野での関係強化を確認した他、拉致問題について、谷内局長がモンゴル政府の支援に感謝の意を示した。サイハンビレグ首相は「今後も支援する」などと応じたという。