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人権問題、経済制裁…米・キューバ首脳会談

2015年9月30日 6:36
人権問題、経済制裁…米・キューバ首脳会談

 アメリカのオバマ大統領は29日、ニューヨークでキューバのラウル・カストロ国家評議会議長と国交が回復して以降、初めて会談した。キューバ国内の人権問題について話し合ったほか、経済制裁の扱いについても協議したとみられる。

 両首脳の直接会談は、今年4月にパナマで首脳として59年ぶりに行って以来、2回目。7月には双方が大使館を再開し、今月からは国交正常化に伴う問題を話し合う委員会も始まっている。

 会談でオバマ大統領は、国交正常化に向けた進展を歓迎するとともに、両国民の結びつきを強める姿勢を強調。キューバの人権問題については重ねて改善を求めた。

 また、カストロ議長が経済制裁の解除をあらためて求めたのに対し、オバマ大統領はアメリカ側の取り組みを伝えたとみられる。ただアメリカでは全面解除への反対論も根強く、議会の議決を必要とする内容で迅速に解除されるかはなお不透明。