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NATO国防相会議 露の軍事行動けん制

2015年10月9日 1:29
NATO国防相会議 露の軍事行動けん制

 内戦が続くシリア情勢をめぐりNATO(北大西洋条約機構)は8日、ベルギー・ブリュッセルで国防相会議を開き、トルコにも挑発的な軍事行動を繰り返すロシアに対して「加盟国を守る用意がある」とけん制した。

 会議では、ロシアがアサド政権を支援するために軍事介入を強めていることに強い懸念を表明した。また今月に入ってロシア軍機がNATO加盟国のトルコに対し領空侵犯を繰り返していることを非難した。

 その上で、ストルテンベルグ事務総長は「トルコを含めすべての加盟国をあらゆる脅威から守る用意がある」と述べて、ロシアをけん制した。

 一方、アサド政権軍の参謀総長は8日、国営テレビで「テロ組織を掃討するため大規模な軍事作戦を開始した」と明らかにした。シリア人権監視団などによると、ハマ県など西部地域奪還のため、アサド政権軍の地上部隊をロシア軍が空爆で支援しているという。