台湾の最大野党・民進党の主席で次期総統の最有力候補である蔡英文氏が９日、都内で自民党の幹部と会談し、日本食品の輸入規制問題に前向きに取り組む姿勢を示した。

　日本を訪れている蔡英文主席は９日午後、自民党の細田幹事長代行らと会談した。蔡主席は台湾が福島第一原発の事故に伴い、福島県など５つの県からの食品の輸入を禁止していることについて、「政権をとった場合は前向きに取り組みたい」と述べたという。

　蔡主席は、世論調査で他の候補を大きくリードしており、現時点では次期総統の最有力候補。今回は安倍首相の地元・山口県も訪問しており、来年１月の総統選挙を前に日本を重視する姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。