タカタ最大240億円の制裁金“過去最高”
「タカタ」製エアバッグの欠陥問題で、アメリカ運輸省は3日、タカタが適切なリコールを行わなかったなどとして、最大で約240億円の民事制裁金の支払いを命じた。
運輸省は、タカタがエアバッグの欠陥について認識していたにもかかわらず、適切なリコールや正確な情報提供を行わず、多くの消費者に損害を与えたとして、最大で2億ドル(=約240億円)の民事制裁金の支払いを命じた。1社に対する額としては、過去最高。
フォックス運輸長官「これらの失態は何百万ものアメリカ人を危険にさらした。ひどい混乱だったと言わざるを得ないが、きょう運輸省はその混乱を一掃する」
タカタは、制裁金のうち約84億円を現金で支払い、今後、法令違反などがあれば、さらに約157億円を支払うことになる。また、エアバッグの破損の原因とみられている物質を使った部品の製造と販売も段階的に停止する。
タカタの高田重久会長兼社長は「合意の全てに従い、問題解決に取り組んでいく」とコメントしている。