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スー・チー氏勝利に自信、与党“敗北宣言”

2015年11月9日 18:31
スー・チー氏勝利に自信、与党“敗北宣言”

 東南アジアのミャンマーで8日、歴史的な選挙が行われた。開票が進む中、最大野党を率いるアウン・サン・スー・チー氏は勝利に自信を示し、与党の幹部は敗北宣言した。

 スー・チー氏が率いるNLD(=国民民主連盟)の本部前。9日午後になって、次々と支援者が集まってきている。

 9日午後、選挙管理委員会が最初の開票速報を発表した。結果が出た最大都市ヤンゴンの12の議席はNLDが全て奪った。スー・チー氏は日本時間9日午後、投票が終わってから初めて公の場に姿を見せ、勝利に自信を示した。

 野党NLD・アウン・サン・スー・チー氏「私たちはいま勝っているようです。しかし確実な開票結果は発表されていません。我が党の候補者にお祝いを言うのはまだ早いでしょう」

 対する与党USDP(=連邦団結発展党)のテー・ウー副議長は9日午後、「ほとんどの選挙区で負けている」と述べ、敗北を認めた。

 このあとの焦点は「勝ち方」に絞られる。というのは、ミャンマーの議会では軍人が全664議席の4分の1の166議席をあらかじめ持っていて、政権交代に必要な過半数の333議席確保のためには、改選議席の3分の2以上を得る必要があるため。

 これについて、NLDの幹部は、得票率が最大都市ヤンゴンで80%、全国でも平均で70%を超えるとみており、自信を示している。

 9日夜にも「政権交代」が現実のものになるのでは、と支持者の期待は高まっている。