ミャンマー選管が開票速報 NLD優勢か
8日、ミャンマーでは事実上25年ぶりとなる民主的な総選挙が行われた。開票が進む中、最大野党を率いるアウン・サン・スー・チー氏は勝利に自信を示し、与党の幹部は敗北宣言した。
ミャンマーの選挙管理委員会は、日本時間の9日夜までに数回にわたって開票速報を発表し、これまでに最大都市ヤンゴンを含む28の議席のうち25議席をスー・チー氏が率いるNLD(=国民民主連盟)が獲得した。
スー・チー氏は日本時間の9日午後、投票後初めて公の場に姿を見せ、勝利に自信を示した。対する与党の幹部は、「ほとんどの選挙区で負けている」と述べ、敗北を認めた。
ミャンマーの議会では軍人が全体の4分の1の議席をあらかじめ持っていて、NLDが政権交代を実現するためには、改選議席の3分の2以上を得る必要がある。NLDの幹部は、この目標議席の達成は間違いないと自信をみせている。
一方で明確な勝利宣言を出していない理由については、「軍や政府が何をしてくるかわからない」としていて、NLDとしては公式発表がさらに出るのを待って、勝利を宣言する方針。