露プーチン氏「ドーピング問題から脱却を」
ロシアの陸上界でドーピングがまん延しているとWADA(=世界反ドーピング機構)が指摘していることを受け、プーチン大統領が11日、対策を強化する考えを明らかにした。
WADAは、ロシアの陸上界で禁止薬物の使用や隠ぺいなど組織ぐるみの不正がまん延していると指摘。ロシアの陸上選手が、来年のリオデジャネイロオリンピックに出場できない可能性が浮上している。
こうした中、プーチン大統領は11日、「ドーピング問題から脱却するよう全力を尽くさなければならない」と述べ、対策を強化する考えを明らかにした。その上で、「ドーピングを行っていない選手に責任を負わせてはならない」と強調した。
また、インタファクス通信によると、ムトコ・スポーツ相は、ドーピング違反者の刑事訴追などを検討していると表明した。
ロシアは、WADAの指摘を「根拠がない」とかわしてきたが、国際的な批判が高まる中、対策の強化を示すことで、リオデジャネイロオリンピックの陸上競技への出場停止を回避する狙いがあるとみられる。