ＷＡＤＡ（＝世界反ドーピング機構）がロシアの陸上界でドーピングがまん延していると指摘したことについて、ロシア側は１０日、「組織による不正はない」と反発した。

　ＷＡＤＡは、ロシアの陸上界で禁止薬物の使用とその隠ぺいなど、組織ぐるみの不正がまん延していると指摘した。これに対し、ロシアの陸上競技連盟は１０日、不正はないと反発した。

　陸上競技連盟会長代行「ドーピング検査において組織による不正はない」

　さらに連盟の幹部は、報告書の内容を否定した上で、多くの点で内容が偏っていると批判した。

　一方、国際オリンピック委員会（＝ＩＯＣ）は１０日、国際陸上競技連盟（＝ＩＡＡＦ）に対し、勧告の対象となった選手の処分について検討を始めるよう要請した。その結果次第で、メダルはく奪などの措置をとる方針。