パリ銃撃 中東・イスラム過激派の専門家は
日本時間14日朝、フランス・パリの中心部で銃撃や自爆テロが相次いだ。大規模テロと思われる今回のパリの事件について、イスラム過激派の動向に詳しい中東調査会の高岡豊上席研究員に話を聞いた。
高岡豊上席研究員「現時点でイスラム過激派の有力団体から犯行声明やほのめかすメッセージは出ていない」
「組織としてヨーロッパ欧米諸国で大規模な攻撃を起こすのは『イスラム国』にとって合理的な行動ではない。外部から調達する資源は活動にとって非常に重要。資源の調達先あるいは経由地になっているEU諸国あるいはアラビア半島で大々的に現地の国家権力と衝突すると、資源を調達する機能がつぶされてしまうことになる」
「アルカイダは『イスラム国』に押されぎみ。劣勢に立っている。現時点ではより自分たちのメッセージを世の中に強く発信する、あるいは威信を回復すると考えると、欧米諸国や権益といったものに攻撃をしかける動機というのはアルカイダの方がより強い」
「どのような主体がどのようなタイミングで、どのようなメッセージを出して、この事件を説明するのかが一番のポイント。それが出る前にこちらで想像とか解釈を膨らませるのは避けたいところ。さしあたり今晩なり、明日なりが注目ではないでしょうか」