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容疑者の男、5年前から過激思想に 仏テロ

2015年11月16日 2:38
容疑者の男、5年前から過激思想に 仏テロ

 120人以上が犠牲となったフランス・パリの連続テロ事件の発生から2日がたち、犯行グループの人物像が徐々に明らかになっている。フランスの主要メディアは、容疑者の1人の男が5年前、過激思想に染まったと警察に確認されていたと伝えている。

 80人以上が犠牲になった劇場を襲撃した容疑者の1人について、パリの南にあるシャルトル市の市長は、イスマイル・オマル・モステファイというフランス人で、少なくとも2012年まで市内に住んでいたことを明らかにした。

 モステファイ容疑者を知る人「布をかぶってイスラム教徒の服装をしていました。特に問題のある人ではありませんでした」

 地元メディアによると、この人物はシャルトル市内のモスクに通っており、5年前、過激な思想に染まり、動向を注意する人物として警察に認知されていたという。警察は、モステファイ容疑者の父親や兄ら6人を拘束して事情を聴いているという。

 このほか、地元メディアは、サッカー場で自爆した容疑者についてはアブドゥラクバク・Bという名前だと報じている。

 こうした中、ベルギーの公共放送は、実行犯のうち2人はベルギー在住のフランス人だと伝えた。ただ、この2人が、これまで明らかになっている容疑者と同じかどうかは明かさないとしている。

 犯行グループの背景が徐々に明らかになる中、市民の不安は続いている。