×

イランが“核最終合意”を実行に 初の確認

2015年11月20日 3:04

 IAEA(=国際原子力機関)は18日、イランがウランを濃縮するための遠心分離機を撤去する作業を始めたことを明らかにした。イランが、欧米など6か国との最終合意内容を実行に移したことが初めて確認された形。

 IAEAの報告書によると、イランが保有する遠心分離機は最終合意が発効した先月18日の段階で約1万9000台あったが、今月15日までに約4500台が取り外されたという。イランは最終合意で、遠心分離機を約6100台まで減らすことを約束し、すでに撤去作業に着手したことを明らかにしていたが、IAEAが実際に撤去を確認し、報告書にまとめたのは初めて。

 一方、アメリカのシンクタンクは、イランがこのペースで撤去作業を行うと、1か月半以上かかる計算となることから、当初目指していた年内の作業終了は難しいとの見方を示している。