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原発安全との思い込み~IAEA最終報告書

2015年9月2日 14:42

 IAEA(=国際原子力機関)は、福島第一原発事故の原因について総括した最終報告書を公表した。

 事故の主な原因として、「日本には原発は安全という思い込みがあり、事故への備えが不十分だった」と指摘している。

 IAEAの最終報告書は、福島第一原発事故の原因や日本の緊急対応、放射線被ばくや除染などについて記述している。報告書で、天野事務局長は、「日本には、原発は安全であり、大事故は起きない」との思い込みがあり、政府・規制当局もその思い込みに疑問を挟まず、「結果的に事故への備えが不十分であった」と指摘している。

 また、事故の責任が複数の組織に分かれ、責任の所在が曖昧になりがちな日本の組織体制についても課題があったとしている。さらに、報告書では「東京電力などは巨大津波が到達することが予想されたのに、それに対する十分な措置を取らなかった」との指摘もされている。

 報告書は原発事故の原因や影響を各国で共有することを目的に作成されたもので、今月14日から開かれる年次総会に提出される。

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