ASEAN議長声明案で“南シナ海”言及
ASEAN(東南アジア諸国連合)の首脳会議がマレーシアで始まった。中国が急ピッチで埋め立てを進める南シナ海の問題が焦点で、議長声明案ではフィリピンが求めている国際的な仲裁手続きが始まることを歓迎している。
ASEAN首脳会議は日本時間21日午前11時に始まった。南シナ海問題などを議論しているものとみられる。終了後に発表される議長声明案では、南シナ海の領有権に関する中国の主張が国際法に反するとしてフィリピンが仲裁裁判所に訴えていた問題で、裁判所が先月、審理に入ると決めたことを歓迎している。そして、緊張を高める行為を取らないよう求めている。
ただ、加盟国の中には中国寄りの国もあり、ASEANとして一致した見解を示せるかが注目される。