首相“南シナ海問題”で各国首脳と懸念共有
ASEAN(=東南アジア諸国連合)関連の首脳会議出席のため、マレーシアを訪れている安倍首相は20日、会議に先立って議長国のマレーシアなどと相次いで2国間会談を行った。安倍首相と各国首脳は、中国が強引な海洋進出を行う南シナ海問題で、懸念を共有した。
マレーシアのナジブ首相との会談では、安倍首相が南シナ海問題について触れ、「現状を変更し、緊張を高める一方的行為が継続しており、深刻に懸念している」と述べた。これに対し、ナジブ首相は「日本の懸念は私たちの有する懸念と一緒だ」などと応じた。
この後、安倍首相は、タイのプラユット暫定首相とも会談を行い、両首脳は、南シナ海問題についての懸念を共有した。
南シナ海問題をめぐっては、21日のASEANと、日・中・韓3か国による首脳会議や、22日、アメリカのオバマ大統領らも加わって開かれる東アジアサミットで議題となる見通し。