首相、“南シナ海問題”で中国に懸念訴えへ
安倍首相は訪問先のマレーシアで中国や韓国、ASEAN(=東南アジア諸国連合)各国との首脳会議に臨んだ。中国が強引な進出を行う南シナ海問題をめぐり議論が交わされているとみられる。
会議で安倍首相は、中国の李克強首相らを前に、南シナ海問題への懸念を直接、訴える考え。
会議には、南シナ海問題で中国と激しく対立するフィリピンやベトナムの首脳も出席する。安倍首相は、20日に現地入りして以降、各国の首脳と相次いで会談し、南シナ海問題での連携を確認してきた。会議でも、「現状を変更し、緊張を高める一方的な行動は国際社会の懸念事項だ」として、「法の支配の重要性」を訴える考え。
これに対し、中国は事前に議長国マレーシアに対し抑制的な対応を働きかけるなど、批判をかわすのに懸命だ。ASEANとしては中国との間で南シナ海における「行動規範」を策定し、平和的な解決を目指したい考えで、どこまで突っ込んだ話し合いが行われるかが焦点。