ベルギー警戒レベル「最高」30日まで維持
フランス・パリの同時多発テロを受けて厳戒態勢が敷かれているベルギーのミシェル首相は、首都ブリュッセルで現在、「最高」に引きあげられている警戒レベルを今月30日まで維持する方針を明らかにした。
「テロ攻撃が同時に複数の場所で起きることを示唆する情報を得ている」-ミシェル首相は23日に会見し、ブリュッセルの警戒レベルを今月30日まで「最高」のまま維持する方針を示した。一方で学校や地下鉄は25日から再開する予定だという。
ベルギー当局は国際指名手配中のサラ・アブデスラム容疑者の行方を追っているが、首相は、商業施設や公共交通機関が潜在的な攻撃対象となっているとして、警戒を呼びかけている。街では「観光客はものすごく減っている。売り上げもかなり少なくなるだろう」(菓子店員)と、観光業などへの影響を懸念する声も聞かれた。
一方、ベルギーの検察は22日夜の捜索で拘束したうちの1人をパリの同時多発テロに関与したとして刑事訴追した。