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原因はシステム故障とパイロットの対応ミス

2015年12月1日 21:21
原因はシステム故障とパイロットの対応ミス

 去年12月にインドネシア沖で起きたエアアジア機墜落事故について、調査チームは飛行機の方向を制御するシステムが故障した上、パイロットがその後の対応を誤ったことが原因とする最終報告書を発表した。

 この事故は去年12月28日、インドネシアからシンガポールに向かっていたエアアジア機がインドネシア沖に墜落、乗客・乗員162人全員が死亡したもの。

 調査報告書によると、飛行機の方向を変えるかじを制御するシステム関連の部品に亀裂があり、事故の1年前から23回も報告されていたにも関わらず、適切に修理されていなかったという。

 また、事故当時、制御システムの異常を知らせる警告が何度も表示され、パイロットがシステムを再起動しようとしたところ、別の自動操縦システムも切ってしまったという。機体はその後、急上昇し、推進力を失い墜落している。

 こうした状況から、調査チームは機体の故障とパイロットの操作ミスが重なったことが事故原因と結論づけている。