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米軍爆撃機、中国の人工島12カイリ内飛行

2015年12月19日 15:33
米軍爆撃機、中国の人工島12カイリ内飛行

 アメリカ軍機が、南シナ海で中国が埋め立てを行う人工の島から12カイリ以内を飛行していたことがわかった。アメリカ政府は事実関係を認めたうえで、「意図的ではない」としている。

 これは、「ウォールストリート・ジャーナル」紙などが18日、国防総省高官の話として伝えたもの。B52爆撃機が先週、中国が南沙諸島のクアテロン礁を埋め立てて作った人工の島から2カイリ以内を誤って飛行したという。

 国防総省はNNNの取材に対し、この一帯で、定期的に訓練をしているとする一方で、「12カイリ内を飛ぶ意図はなかった」と述べ、報道内容を事実上認めた。そのうえで、中国側から懸念が示されたため、調査を行っていることを明らかにした。

 これに対して中国国防省は19日、声明を出し、「アメリカ側の挑発的行動に対し、あらゆる手段と措置を講じて国の主権と安全を守る」と反発した。