シーア派指導者死刑執行 各地で反発広がる
サウジアラビア政府がイスラム教シーア派指導者の死刑を執行したことを受けて、イランでサウジ大使館が襲撃されるなど、各地で反発が広がっている。
サウジ政府は2日、中東の民主化運動「アラブの春」で、反体制デモを主導したとして、シーア派の指導者・ニムル師の死刑を執行したことを明らかにした。地元メディアなどによると、これを受けてシーア派国家のイランでは、首都テヘランにあるサウジ大使館が襲撃され、火をつけられたほか、暴徒の一部が建物内に押し入るなどした。
一方、サウジ国内でもシーア派住民が多い東部でデモが行われた。
また、やはりシーア派が多数を占める隣国のバーレーンやイラクでもデモがあったほか、イギリスのサウジ大使館前でも抗議行動がおきるなど、各地に波紋が広がっている。