米司法省がVW提訴 制裁金最大10兆円か
ドイツの自動車大手フォルクスワーゲンがディーゼル車の排ガス検査を不正に逃れていた問題で、アメリカ司法省は4日、制裁金の支払いなどを求める民事訴訟を起こした。
フォルクスワーゲンをめぐってはディーゼル車に不正なソフトウエアを搭載し、検査の時だけ排ガスに含まれる有害物質を少なく見せかけていたことが分かっている。
司法省は4日、フォルクスワーゲングループが不正なソフトウエアを搭載したディーゼル車をアメリカ国内で約60万台販売し、大気を汚染したとして、制裁金の支払いなどを求める民事訴訟をミシガン州の連邦地方裁判所に起こした。司法省は「フォルクスワーゲンに対しあらゆる方法で必要な措置を求める」としている。
アメリカメディアによると、制裁金は最大で約900億ドル、日本円にして10兆円に上る可能性がある。