６日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、北朝鮮が「水爆実験を行った」と発表したことを受けてアジア経済への警戒感が高まるなどして、幅広い銘柄で大きく売られ、２５０ドルほど値を下げて取引を終えた。

　ダウ平均株価は、前日の終値から２５２ドル１５セント値を下げ、１万６９０６ドル５１セントで取引を終えた。またハイテク株が中心のナスダック総合指数は５５．６７ポイント下げて４８３５．７７だった。

　６日は北朝鮮が「水爆実験に成功」と発表したことや、中国の景気指数がふるわなかったことなどからアジア経済に対するリスクの高まりが嫌われ、売り注文が先行する展開となった。さらに、原油先物相場も一時、１バレル＝３３ドル台まで大きく値を下げたことで石油関連企業など幅広い銘柄で売られ、下げ幅は一時、約３４０ドルに達した。

　市場関係者は、「しばらくは中国などのアジア経済と原油価格の動向が市場へ大きく影響するだろう」と話している。