年内利上げに警戒感 NYダウ50ドル安
4日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、FRB(=連邦準備制度理事会)トップの発言で年内利上げへの警戒感が再び広がり、ダウ平均株価は値を下げて取引を終えた。ダウ平均株価は前日比50ドル57セント安の1万7867ドル58セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も2.65ポイント下がり、5142.48となった。
4日、市場に影響を与えたのは、アメリカの中央銀行にあたるFRBのイエレン議長の下院議会での証言だった。イエレン氏が12月にゼロ金利を解除し、利上げする可能性に改めて言及した事から市場には警戒感が広がり、売り注文につながった。さらに、原油安によってエネルギー関連株が売られ、相場を引き下げた。
今週は5日に労働生産性を示す経済指標、6日にはアメリカの雇用統計が発表される。FRBが利上げの条件に挙げている「雇用の強さ」を表す指標なだけに、市場の注目が集まっている。