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首謀者は「イスラム国」参加の自国民か

2016年1月15日 12:46
首謀者は「イスラム国」参加の自国民か

 20人以上が死傷したインドネシア・ジャカルタの爆弾テロ事件で、警察は過激派組織「イスラム国」に参加する男が首謀者の可能性があることを明らかにした。ジャカルタから松永新己記者が伝える。

 爆発は道の真ん中にある警察の詰め所と、商業施設で起きた。周辺には事件後、柵が設置されたが、中をのぞくとガラスなどが散乱し、激しい爆発があったことがわかる。

 「イスラム国」が関係するとみられるテロ事件が起きたことを受け、現地でも衝撃が広がっている。インタビューした市民は、「『イスラム国』によるテロだと思うと怖い」と話した。

 この事件は14日、ジャカルタ中心部で複数の爆発と銃撃戦が相次いで発生し、2人が死亡、24人がケガをしたもの。容疑者グループの5人も死亡し、「イスラム国」のインドネシア支部を名乗る組織が犯行声明を出している。

 現地の警察は、実行犯は全員インドネシア人で、去年、摘発を受けた国内の過激派組織のメンバーの疑いがあるとしているが、警察トップは、事件を首謀したのは「イスラム国」に参加するインドネシア人の男の可能性があることを明らかにした。

 摘発を受けて不満がたまっていた国内の過激派組織に首謀者の男が計画を持ちかけ、外国人観光客も多い大都市ジャカルタの中心部でテロを起こすことで、内外に大きな衝撃を与えることが狙いだった可能性も出ている。