台湾総統選 野党・蔡英文氏の勝利確実
対中国政策への審判となる台湾の総統選挙で、与党・国民党の朱立倫氏が敗北を認め、野党・民進党の蔡英文氏の勝利が確実となった。8年ぶりに政権が交代し、初の女性総統が誕生する。
与党・国民党の朱立倫氏は日本時間の午後8時頃、敗北を宣言し、党の主席を辞任する考えを示した。朱立倫氏は「失望させて申し訳ない」「反省しなければならない」などと話したという。
最大野党・民進党の蔡英文氏の勝利が確実となり、8年ぶりに民進党が政権を奪還、初の女性総統が誕生する。
今回の選挙は、中国と近づく政策を進めた現在の国民党・馬英九政権への審判とされる中、独立志向の強い民進党の蔡英文氏は、現在の政権運営に懸念を示す若者らの受け皿となり、終始、選挙戦をリードしていた。
蔡氏はこのあと、支持者らの前で勝利宣言を行うものと見られる。