米バイデン大統領“1500万バレルの石油備蓄を12月に放出”発表 中間選挙控え国民の不満やわらげる狙いか
アメリカのバイデン大統領は19日、ガソリン価格を抑制するため、1500万バレルの石油備蓄を12月に放出すると発表しました。中間選挙を3週間後に控え、国民のインフレへの不満をやわらげる狙いがあります。
バイデン大統領「エネルギー省は、戦略石油備蓄から1500万バレルを追加放出する」
バイデン大統領は、今回の石油備蓄の放出に加え、「今後数か月間でさらなる放出の用意もしている」と述べ、ガソリン価格の抑制に力を入れる姿勢を強調しました。
アメリカ国内では、一時下落したガソリン価格が再び上昇傾向にあるうえ、今月にはOPEC(=石油輸出国機構)にロシアなど非加盟の主要産油国を加えた「OPECプラス」が大幅減産を決め、価格上昇への懸念がさらに強まっています。
バイデン大統領は今週、学生ローンの返済の一部免除の申請を開始したほか、人工妊娠中絶の権利の法制化を来年1月に目指す方針を打ち出すなど、中間選挙を3週間後に控えて、対策を矢継ぎ早に打ち出しています。