ダウ27ドル高 アジア株大幅高で買い優勢
19日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はアジア市場が大きく値を上げたことなどを受け、買い注文が優勢となり、ダウ平均株価は前週末終値比27ドル94セント高の1万6016ドル02セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は11.47ポイント下げ、4476.95だった。
この日のニューヨーク市場は中国の香港市場や、シンガポール市場が大幅に値を上げたことや、ヨーロッパ各国の株式市場が軒並み上昇したことから、買い優勢で始まった。上げ幅は一時180ドルを超えている。
しかし、欧米各国がイランへの経済制裁を解除したことを受け、19日もニューヨークの原油先物価格が一時28ドル23セントと、12年4か月ぶりの安値となったことから、石油関連株を中心に売られ、午後に入ると、株価はマイナスに転じる場面もあった。
市場関係者は「世界経済の先行きと、原油価格下落への警戒感は根強く、しばらくは積極的な買い材料は見いだしにくい」と話している。