ジカ熱拡大のブラジル 妊婦が感染気づかず
ジカ熱と、頭の小さい赤ちゃんが生まれる小頭症について、WHO(=世界保健機関)は1日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。こうした中、感染が拡大しているブラジルでは妊婦自身が感染に気づかない例が多く報告されている。
ブラジルで最も大きな被害が出ているレシフェの病院は1日、12人の小頭症の赤ちゃんを診察した。ジカ熱は症状が軽いため、妊婦の中には感染に気づかないケースが多いという。
小頭症の子供の母親「生まれた子供の顔をみて何か違うと感じ、小頭症と言われました」
医師「ジカ熱に感染しても約80%の人は何も症状が出ません。妊婦の中には超音波検査をしても異常がなく、出産後に初めて小頭症とわかるケースが多いのです」
有効なワクチンは発見されておらず、感染が広がる中南米の国では、「妊娠を控えるように」という異例の呼びかけも行われている。