「ジカ熱」感染拡大 WHOが対応協議へ
「ジカ熱」の感染が拡大していることを受けて、WHO(=世界保健機関)が1日、緊急に対応を協議する。
蚊が媒介する感染症・ジカ熱は、妊婦が感染した場合、頭の小さな「小頭症」の赤ちゃんが生まれることとの関連性が指摘されている。感染が広がるもとになったブラジルでは今月、軍が20万人以上の規模で駆除にあたる。
最も被害の大きい街、ブラジル北東部・レシフェでは、軍の関係者らが家庭を回り、蚊の幼虫を殺す薬を散布した。特に蚊が発生しやすい水まわりなどに重点をおいている。ブラジルはこの後、カーニバルやオリンピック開催で観光客が大勢訪れることもあり、対策を急いでいる。
感染はアメリカとカナダにも拡大していて、世界保健機関は1日、緊急会議を開き、ジカ熱が国際的に懸念される緊急事態にあたるかどうかを検討する。