ジカ熱感染の妊婦2千人を超す コロンビア
南米・コロンビアの保健当局は30日、蚊が媒介する感染症「ジカ熱」に感染した妊婦が2100人を超えたことを明らかにした。
ロイター通信によると、コロンビア保健当局の担当者は30日、国内でこれまでに2万人以上が「ジカ熱」に感染し、そのうち妊婦が2116人に上ることを明らかにした。
シマ蚊が媒介するジカ熱は、頭の小さい赤ちゃんが生まれる「小頭症」との関連が指摘されているが、コロンビアではこれまでに、感染した妊婦から小頭症の赤ちゃんが生まれた事例や死亡例は確認されていないという。
コロンビアに隣接するブラジルでは、ジカ熱との関連が疑われる小頭症の赤ちゃんが約3700人生まれたと報告されていて、コロンビア政府は、妊婦への感染を避けるため、国民に対して妊娠を6か月から8か月、遅らせるよう呼びかけている。