トランプ氏「死にそうでも投票へ」米予備選
アメリカ大統領選挙で、各党の候補者を絞り込む「予備選挙」の2戦目が9日、ニューハンプシャー州で行われる。野党共和党の戦いで初戦を落とした不動産王トランプ氏にとっては負けられない戦いとなる。
初戦に続き第2戦を落とすことは避けたいトランプ氏。予備選挙前日夜に小規模な集会を開き参加者から質問を受けるなど、これまでとは戦法を変えて臨んでいる。
初戦のアイオワ州では、支持率ではトップだったにもかかわらず、2位に甘んじたトランプ氏。支持者に投票所に足を運ばせ、どう票に結びつけるかが課題となった。
トランプ氏「(病気で)動けなくても、死にそうでも、妻に別れようといわれても、何が何でも投票に行かなければならない」
ニューハンプシャー州では支持率で大きくリードしているトランプ氏だが、若手ホープと目されているルビオ上院議員らの追い上げを受け、盤石とはいえない。ニューハンプシャー州は政治に関心の低い州ともいわれ、「無党派層」が多いのが特徴。その無党派は有権者の4割を占め、多くがどの候補に投票するか決めていないといわれており、トランプ氏はこの「無党派層」の掘り起こしに必死だ。
一方の民主党は、クリントン前国務長官が若者の支持を集めるサンダース上院議員に大きくリードを許している。巻き返しをはかるため、夫のクリントン元大統領など家族総出でバックアップしている。
【ニューハンプシャー州支持率 世論調査】
■共和党
トランプ氏…30.7%
ルビオ氏…14.4%
(リアル・クリア・ポリティクス調べ)
■民主党
サンダース氏…53.9%
クリントン氏…40.7%
(リアル・クリア・ポリティクス調べ)