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民主党クリントン氏が敗北宣言 米・予備選

2016年2月10日 12:48
民主党クリントン氏が敗北宣言 米・予備選

 アメリカ大統領選挙の候補者レース2戦目となるニューハンプシャー州の予備選挙がおこなわれ、民主党はサンダース上院議員が勝利、共和党は不動産王のトランプ氏が勝利確実となった。民主党の情報を、ニューハンプシャー州マンチェスターから近野宏明記者が伝える。

 劣勢の伝えられたクリントン前国務長官だが、開票が始まって早々に「手痛い敗退」となり、支持者を前に敗北宣言をした。

 クリントン氏「勝利したサンダース氏に祝意を示します。この選挙運動を全米に広げ、すべての州で戦っていく」

 NBCテレビによると、日本時間10日午前11時20分現在、得票率はサンダース氏が58%、クリントン氏が40%と、18ポイントの差がついている(開票率28%)。

 クリントン氏は、第一戦は事実上引き分けに終わり、今回は大敗できない立場に追い詰められた。投票日の10日朝も雪の中、投票所を訪ね、最後まで追い上げを図った。こうした必死の努力もむなしく、選挙前はほぼ無名の存在だったサンダース氏にやすやすと序盤戦での勝利を許したことは、「本命候補」の名が揺らぎかねない事態だ。

 一方、勝利したサンダース氏は公立大学無料化などを掲げ、若者の圧倒的支持を集めていた。またニューハンプシャー州はサンダース氏の地元の隣の州という有利さも働いた。

 第3戦以降は黒人やヒスパニックの多い南部の州が続くため、クリントン氏が優勢とされるが、態勢の立て直しは急務だ。