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国連特使がシリア入り 人道支援実施で一致

2016年2月17日 10:47
国連特使がシリア入り 人道支援実施で一致

 国連の特使が16日、内戦が続くシリアを急きょ訪問した。病院や学校が攻撃され、多くの死傷者が出るなど事態が改善しないことを受けて、アサド政権側と会談し、17日にも人道支援を行うことで一致した。

 国連のデミストゥラ特使は16日、首都ダマスカスで、ムアレム外相と会談した。シリア情勢をめぐっては今月11日、1週間以内の戦闘停止を目指すことで関係国が合意したが、15日も複数の病院や学校が攻撃を受けて約50人が死亡するなど、事態が改善する兆しは見えていない。

 国連によると双方は、アサド政権軍などに包囲されている地域で、早ければ17日にも国連による人道支援を行うことで一致した。

 こうした中、シリア北部の都市アレッポで、クラスター爆弾が投下されたとみられる映像が公開された。アレッポではアサド政権軍とロシア軍が反体制派に対する攻勢を強めているが、誰によるものなのかはわかっていない。