ミサイル配備と報道 中国「主権の範囲内」
中国が南シナ海の島に地対空ミサイルを配備したと16日、アメリカメディアが報じ、中国政府は「主権の範囲内のことだ」として明確なコメントを避けている。
アメリカのFOXニュースは16日、中国が南シナ海の西沙諸島の島に地対空ミサイルを配備したと報じ、衛星写真を公開した。
14日に撮影した写真には、ミサイルの発射装置などが写っているが、3日に撮影したものには何も写っていないことから、FOXニュースは過去1週間以内に配備されたと伝えている。
これについて台湾の国防部は17日、中国による地対空ミサイルの配備について把握していることを明らかにし、「緊張を高める一方的な措置は控えるべきだ」と中国側をけん制した。
一方、中国外務省は、地対空ミサイルの配備について肯定も否定もしていないが、「西沙諸島は中国固有の領土で、配備するかしないかは、国土の防御能力の引き上げにかかわる主権の範囲内のことだ」とコメントし、軍事化とは別問題であると強調している。