米、西沙諸島12カイリ内航行 中国を牽制
アメリカ海軍の艦船が、中国が実効支配する南シナ海の西沙諸島の島から12カイリ内を航行した。海洋進出を強める中国などをけん制する狙いがある。
アメリカ国防総省によると、海軍の駆逐艦が30日、中国が実効支配を強める西沙諸島のトリトン島の12カイリ内を航行したという。
西沙諸島は、中国やベトナムなどが領有権を主張し、周辺海域を移動するのに事前の許可を求めるなどしている。アメリカはこれを「航行の権利と自由を制限するもの」だとして、抗議のため航行したとしている。
中国国防省は、「勝手に中国の“領海”に入ったことは、意図的な挑発行為だ」と反発している。