FBI捜査協力要請に米アップルが猛反発
アメリカで去年12月に起きた銃乱射事件の捜査に関連して司法当局は16日、容疑者のスマートフォンの情報に捜査当局がアクセスできるよう製造元のアップルに協力を命じた。アップルは猛反発している。
カリフォルニア州の裁判所は16日、去年12月に起きた銃乱射事件の容疑者が持っていたiPhone(アイフォーン)の個人情報にFBI(=連邦捜査局)がアクセスできるようアップルに協力を命じた。この事件では14人が死亡し、容疑者2人も射殺されている。
iPhoneにはパスワードを10回間違えると自動的に情報が消去される機能があるが、裁判所はパスワードがわからなくても情報にアクセスできる新たなシステムやソフトを作ることなどを命じている。
これに対してアップルのティム・クックCEOは「前代未聞の命令で、他のユーザーの個人情報の安全を脅かす事になる」として、拒否する意向を示した。クック氏は、「一度作れば、他でも悪用される可能性がある」と反発している。