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米大統領選候補者選び 第3戦始まる

2016年2月21日 7:24

 アメリカ大統領選挙の候補者選びは20日、民主党、共和党ともに第3戦を迎えた。NBCテレビは、ネバダ州での民主党の党員集会の入口調査の結果を伝えたが、「結果の予測は時期尚早だ」としている。予想外の接戦になる可能性がある。

 ネバダ州は非白人の住民が多く、この層の人気が高いクリントン前国務長官が当初、大きくリードしていた。しかし、格差の是正などを訴えて第2戦で圧勝したサンダース上院議員が猛烈に追い上げている。

 直前の世論調査(リアル・クリア・ポリティクスより)での支持率は、クリントン氏が48.7%、サンダース氏が46.3%とほぼ互角で、サンダース氏は「我々は歴史を作ることになる」と自信を示している。もし、クリントン氏が連敗すれば本命の座が揺らぐのは間違いなく、絶対に負けられない戦いだ。

 一方、共和党は南部のサウスカロライナ州で予備選挙の投票が始まった。最新の世論調査(リアル・クリア・ポリティクスより)では、不動産王のトランプ氏が支持率トップを維持しているが、ルビオ上院議員やクルーズ上院議員が差を詰めてきている。(トランプ31.8%、ルビオ氏18.8%、クルーズ氏18.5%)

 「オバマ大統領が黒人のために成し遂げた事を、私なら1年でやり遂げてみせる」-トランプ氏は、州の人口の3割近い黒人を意識した発言で支持を求めた。

 旧来のワシントンの政治家と距離を置くサンダース氏とトランプ氏。2人の異端児がどこまで強さを見せるのか。大勢は日本時間21日午前中にも判明する見通し。