アメリカ大統領選挙の候補者レースは日本時間１日夜、１３の州で予備選や党員集会が行われる序盤のヤマ場「スーパーチューズデー」を迎える。予備選挙が行われる州の一つ、ジョージア州から田口舞記者が伝える。

　共和党・トランプ氏は集会で、いつもながらの独特のスピーチで山場に向けた支持を訴えた。

　トランプ氏「私は世界中の政治家と接してきたが、彼らは約束を守らない。皆、投票してくれ。明日は大きな日になる。ジョージアで勝って勢いをつけたい。私たちはたくさんの成功を手にするぞ」

　集会には入場制限がかかるほどの支持者らが集まり、３連勝と勢いづくトランプ氏の人気を象徴していた。「スーパーチューズデー」には、大統領選の本戦でもカギとなる無党派層の多いマサチューセッツ州や、政治に関心が高く高学歴の人が多いバージニア州など重要な州が含まれる。事前の調査では、いずれもトランプ氏がリードしている。トランプ氏の支持層は生活に不満を持つ高卒以下や白人労働者が中心だったが、ここへ来てトランプ氏の過激な主張が幅広い層に浸透しつつあることを表している。

　一方の民主党は、黒人やヒスパニック系住民の多い南部を中心に、この層からの支持が厚いクリントン前国務長官が多くの州でリードしている。

　クリントン氏「私は何があろうと、誰が共和党の候補になろうと、皆のために頑張る」

　民主党はクリントン氏、共和党はトランプ氏が候補の座に限りなく近づけるのか、大きな節目となる。