トランプ氏圧勝…一夜明け波紋広がる
アメリカ大統領選序盤のヤマ場「スーパーチューズデー」から一夜が明け、共和党の候補者レースで不動産王・トランプ氏が圧勝したことへの波紋が広がっている。
トランプ氏の圧勝について、政治専門紙・ポリティコが「トランプ氏が指名を獲得する可能性が90%以上だ」と報じるなど、アメリカの各メディアはトランプ氏が共和党の候補者指名獲得に大きく近づいたという論調。
一方で共和党内には、過激な政策を打ち出すトランプ氏が候補になっても11月の本選挙では勝てない、という危機感も広がっていて、ニューヨークタイムズ紙はトランプ氏と反トランプ勢力との「党内分裂はひどい状況だ」と論評している。
これについてトランプ氏は、「私が共和党の支持層を拡大した。指導部はなぜそれを認めないのだ?」などとツイートし、「共和党は団結しなければならない」と訴えた。
一方、ウォールストリートジャーナル紙は、「トランプ氏の対抗馬をクルーズ上院議員に一本化する」など、党幹部が取りうる選択肢を示した上で、「この2週間が正念場になる」との見通しを示した。