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共和党内で「反トランプ」元大統領候補も…

2016年3月4日 12:35
共和党内で「反トランプ」元大統領候補も…

 アメリカ大統領選序盤のヤマ場「スーパーチューズデー」で、共和党の不動産王・トランプ氏が圧勝した。共和党内部ではこのまま候補者指名を獲得する可能性への危機感から、「反トランプ」の動きが強まっている。アメリカ・ワシントンから田口舞記者がリポート。

 指名獲得に向け勢いづくトランプ氏に、焦りを募らせる共和党主流派。前回の大統領選で共和党候補としてオバマ大統領と戦ったロムニー氏は3日、痛烈に批判した。

 ロムニー氏「トランプ氏は詐欺師でペテン師だ。彼に任せたらこの国は安全でなくなる。大統領としての気質も判断力もない」

 また、8年前の大統領候補・マケイン上院議員も声明を発表し、「有権者は誰が自由の国アメリカの最高指導者にふさわしいか真剣に考えてほしい」と訴えた。

 大統領候補だった大物からの相次ぐ批判に、トランプ氏は反発。

 トランプ氏「ロムニー氏は選挙に負けた人だ。勝てる選挙だったのにひどい負け方をした。でも私には勢いがある」

 一方、共和党の外交や安全保障の有識者も2日、連名でトランプ氏の指名獲得を阻止するとの公開書簡を発表したほか、共和党の政治資金団体には、テレビCMなどで「反トランプ」を宣伝するための献金が急増しているという。

 このままの状況が続けば、5月中にもトランプ氏が指名獲得をするとの見方も出始めている。

 「反トランプ」の動きはさらに高まっていくとみられるが、肝心の対抗馬の一本化は難航している。共和党内の混乱ぶりだけが強調される事態はしばらく続きそうだ。

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