「トランプ氏は詐欺師」共和党内から反発も
アメリカ大統領選序盤のヤマ場「スーパーチューズデー」で、圧勝した共和党の不動産王・トランプ氏に対し、共和党内部では、反発の動きが高まっている。
指名獲得に向け勢いづくトランプ氏を共和党主流派の大物で、前回の大統領候補・ロムニー氏は3日、痛烈に批判した。
ロムニー氏「トランプ氏は詐欺師でペテン師だ。彼の外交政策では安全でなくなる。大統領としての気質も判断力もない」
また8年前の大統領候補・マケイン上院議員も声明を発表し「有権者は誰が自由の国アメリカの最高指導者にふさわしいか真剣に考えて欲しい」と訴えた。
大統領候補だった大物からの批判にトランプ氏は反発した。
トランプ氏「ロムニー氏は選挙に失敗した候補だ。勝てる選挙だったのにひどい負け方をした」
また、トランプ氏は、「私の勢いはこれからも続く」と強調した。
一方、共和党の外交や安全保障の有識者も連名でトランプ氏の指名獲得を阻止するとの公開書簡を発表した。その中で日本など同盟国に多額の防衛費用を負担させるべきだとするトランプ氏の主張は、「ゆすりだ」と非難している。