トランプ氏が2州で敗北 米大統領選予備選
アメリカ大統領選の候補者レースは5日、民主党・共和党合わせて5つの州で予備選挙や党員集会が行われ、共和党では不動産王のトランプ氏が2つの州で敗れ、苦戦している。
4つの州で行われた共和党の戦いは、前日に元・脳神経外科医のカーソン氏が撤退を表明したため、候補が4人に絞り込まれた。
NBCテレビによると保守強硬派のクルーズ上院議員が中西部のカンザス州で早々に勝利を確実にしたほか、北東部メーン州でも勝利した。一方、残るケンタッキー州とルイジアナ州では日本時間6日午前11時15分現在、トランプ氏がリードしている。
アメリカの新聞「ニューヨークタイムズ」はクルーズ氏の勝利について「伝統的な共和党員のトランプ氏への疑いの念を示している」と報じた。共和党内では、主流派による反トランプの動きも急速に強まっており、今後影響がどこまで広がるかが焦点。
一方、3つの州で行われた民主党の戦いでは、クリントン前国務長官はルイジアナ州で勝利確実になったものの、カンザス州でサンダース上院議員に敗れたほか、ネブラスカ州でも敗北が確実になった。