シリア政権側“政権移行の議論拒否”の姿勢
シリアの和平協議が今月14日に再開されるのを前にシリアのムアレム外相は12日、和平協議で主要な議題となる政権移行についての話し合いを拒否する姿勢を示した。協議の難航が予想されている。
国連は中断しているシリアの和平協議を今月14日からスイスのジュネーブで再開し、大統領選挙の実施や、新たな統治機構の設立などについてアサド政権側・反体制派側双方と、話し合いたい考え。
こうした中、シリアの国営メディアによると、ムアレム外相は12日、「国連のデミストゥラ特使には大統領選挙について語る権利はない」、「シリア国民のみが議論できる」などと述べ、政権移行についての話し合いを拒否する構えを見せた。反体制派側などが強く求めるアサド大統領の退陣には断固応じられないとする姿勢を改めて示している。
すでに反体制派の主要組織は協議に参加する方針を表明しているが、再開されても難航するものとみられている。