パリ同時多発テロとの関連は? 連続テロ
ベルギーの首都・ブリュッセルの空港と地下鉄の駅で30人以上が死亡した連続テロ事件で、過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出した。爆発があったブリュッセルの地下鉄の駅の近くから小島康裕記者が伝える。
ベルギーの捜査当局はブリュッセルの複数の場所で家宅捜索を行い、その中で「イスラム国」の旗や爆発物などを発見した。ブリュッセルでは先週、去年のフランス・パリの同時多発テロ事件の実行犯、サラ・アブデスラム容疑者が逮捕されたばかり。今回の事件とパリのテロとの関連は分かっていないが、ブリュッセルにはイスラム過激派の思想に染まった若者のネットワークがあり、パリのテロもここで準備されたとみられていて、警戒が続いていた。
ブリュッセルにはEU(=欧州連合)やNATO(=北大西洋条約機構)の本部があり、まさにヨーロッパや西側諸国の中枢にあたる。フランス・オランド大統領は事件後、次のように述べている。
オランド大統領「テロに対してヨーロッパ全体で立ち向かわなくてはいけない」
地元の市長はAFP通信に対し、「空港を爆破した犯人らはタクシーで来た。爆弾はスーツケースの中だった」と話している。