トランプ氏の拷問容認発言 国務長官が非難
アメリカのケリー国務長官は13日、大統領選に立候補している共和党のトランプ氏が、テロの容疑者に対する拷問を認めていることを強く非難した。トランプ氏は、テロの容疑者に対して、「水責めやそれ以上の厳しい拷問をするべきだ」との発言を繰り返している。
国務省が世界の人権に関する報告書を発表したことを受け、会見したケリー長官は、トランプ氏を名指しすることは避けながらも「アメリカはこれまでも捕虜や容疑者に人道的な扱いをしてきた」と強調し、非難した。
ケリー長官「ここ最近、ある人が発言したことで生じた疑念を晴らしておきたい。アメリカはいかなるやり方での拷問にも反対である」
報告書では、過激派組織「イスラム国」がイラクやシリアで少数派住民などを虐殺したことを非難している。また、中国については、人権問題を扱う弁護士などが拘束される事案が著しく増えていると指摘した他、政府が報道関係者を強制的に連行し軟禁するなどして言論の自由を抑圧していると批判している。